The trial begins
- 2017.03.23 Thursday
- 23:59
本日はダイくんからこちらのお祝いを
WDsounds社長からはこちらのお祝いを頂きました
皆さんいつもありがとうございます!
それにしても相変わらず破竹の勢いのWDsounds、ヤバいイベント、音源、ますます目が離せません
WDsoundsのtwitterやオフィシャルサイトをチェックして下さい!
さてそんな中から今日は話題のプロジェクト、SKIN ON TRIALの話を
イベントの詳細はまた後日詳しく触れるとして、今日は本日解禁されたヤバいビデオの話を
その前に...
今このタイミングで2012年に書いたこちらの記事やこちらの記事を読み返して欲しいのですが、たしかこの事件あたりから始まった社会の大きなうねり
ブログを読み返してみると2014年にはこちらの記事を書いていますが、この頃には既にこの動きがさらに激しくなりBLACK LIVES MATTER MOVEMENTとして全米を巻き込んだ社会現象になっていた事を覚えています
その年の年末にブルックリンにあるスパイク・リーの会社に足を運んだ時は思わず言葉を失いました
そこにはエリック・ガーナー氏、マイケル・ブラウン氏、エゼル・フォード氏、ジョン・クローフォードIII氏ら警察による不当な暴力によって命を落とした黒人の被害者達の大きな肖像画が掲げられていました
そしてその年、2014年末にはD'Angelo And The VanguardのBLACK MESSIAHがリリースされ、翌年にはKendrick LamarのTo Pimp a Butterflyがリリースされています
どちらもBLACK LIVES MATTERのムーブメントに完全に呼応していて、この時代を象徴する作品となった事は説明するまでもありません
そしてその動きは今もとどまる事を知りません
HIP HOPは基本的に一人称の音楽だから自分が"ドコ"から来た"誰"なのかって事が前提
そしてHIP HOPは常に現在進行形だから"今"を映す鏡
となれば今、黒人のラッパーにとって(それを作品に反映させるかどうかは別としても)自身のアイデンティティーと向き合う時、BLACK LIVES MATTERの問題は意識せざるを得ないものなのかもしれません
そして2017年、TEKのソロ1st.アルバムのタイトルがSKIN ON TRIALなのは必然なんだろうと思います
そして表題曲でもある"SKIN ON TRIAL"のビデオが本日よりWDsoundsのYouTubeアカウントから公開されています
まずこのビデオを見る前に...
*このビデオの中ではウォルター・スコット氏、エリック・ガーナー氏、オスカー・グラント氏、フィランド・カスティール氏ら多くの人々が警察に殺される動画が使われています
特に一番最初に使われているアルトン・スターリング氏が射殺された動画は当時胸をえぐられるような思いがしたし、今も脳裏に焼き付いて離れません
しかし現在のBLACK LIVES MATTERのムーブメントは携帯の動画の機能が発達したことと、YouTubeというメディアの功績が非常に大きく、このビデオにそれらの動画が使われているという事は非常に意義深い事だと思います(携帯で撮る動画の意義に関しては映画"フルートベール駅で"を見て下さい、今のアメリカではそれが警察の横暴に対するある種の抑止力として機能しているのも事実なので)
ですから、あえて閲覧注意っていうような陳腐な言葉は使いません、見て欲しいです
この曲のフックのコーラスは
The trial begins, And I know I can't win
But I can not give in, I'm on trial for my skin
"審判が始まる、そして俺は勝てないって事を知ってる"
"でも俺は甘んじる事はできない 俺は肌の色で裁かれてる"
ちなみにTEKやSmif-N-Wessunnに対してあまりコンシャスなイメージを持っていない方もいるかもしれませんが、彼らはとても意識の高いアーティストで以前から曲などでも彼らはそういった一面を見せています
ちょうど10年前のこの曲のTEKのリリックには "How we so poor or why my skin so black? "っていうラインが
"WHO GONNA SAVE US"から10年、その問いの答えとHIP HOPの本質的な魅力がTEKのこのアルバムには詰まっていると思います
このアルバムは2017年の今聞かれるべきアルバムだと確信しているし、このプロジェクトは2017年のHIP HOPにとってとても重要な物だと思っています
最後になりますが、僕らthe Apartmentは今回のプロジェクトにコラボレーションマーチャンダイジングの製作と言う形で関わらせてもらっていますが、そろそろお見せ出来ると思います
こちらもどうぞお楽しみに!
Author : TAKA